10時頃まで部屋でだらだら過ごしてから、
昼食をとりに食堂へ。
滞在しているサーフキャンプの宿泊プランには三食がついているのだ。
昨晩のごはんの美味しさに感動したので、波がでかいと聞いた私にとっては
食べることだけが唯一の楽しみ、みたいなもので
このランチもとっても楽しみだった。
クーラーの効いた食堂には既に二人分のナイフとフォーク、ナプキンとグラスが用意されていた。
カーラと挨拶をかわすなりすぐに食事が用意された。
わぁ!
美味しそう!!
メキシコ料理といえばエンチラーダとか、タコスとかブリトーとか定番のものしか知らなかったので
とっても新鮮!
ケサディーヤという料理らしい。
揚げたトルティーヤをトマトソース的なもので和えてある。
その上にチキンとチーズ、玉ねぎにセロリ。
それからいろんな野菜のサラダ、豆の煮込みペースト、ピリ辛な赤と緑のサルサソースがついてきて、
これらをお皿にとってまぜながら食べるのだ。
そして大きなガラスピッチャーにはフレッシュなスイカのジュース!
あぁなんて幸せ。
ごはんがおいしいって本当に幸せな事。
おしゃべりしながら食べていると、昨日ボードケースが届かなかったはずのジョン君22歳と親友のジェイクが海から帰ってきた。
宿のサーフボードをレンタルして朝一のサーフィンに行ってきたそうだ。
さすが22歳。
オーストラリアからのロングトリップの疲れは全く見えない。
波はどうだったかと聞くと、「ん~、、いまいち、、」みたいな渋い返答。
サイズがでかくていまいちかぁ、、やはり今日はノーサーフかな、、、
と思った。
でも、できるかできないかは波を見てみないとわからないので
とりあえず板の準備だけはしておこう。
2階に上がり、海の見えるバルコニーでワックスアップ。
既に緊張している自分。
バルコニーからの景色。
この海から離れた場所でも波のパワーを感じる。
強烈なショアブレイク。
宿泊しているサーフキャンプにはガイドが3人いて
私たちはアルマンドというガイドがついてくれることになった。
自己紹介とセットで、私は大きい波がこわいから小さめ希望。
ということを伝えた。
「why?」と満面の笑顔で返された。笑
こりゃだめだ、と思った。笑
潮の時間など考慮して13時に出発することになった。
ここへきて初めて屋外に出た。
乾いた空気にすごい日差し。
あぁ、今わたしメキシコにいるんだ。
念のため新調した太めのリーシュと板をもって
シルバーのSUBURBANに乗り込んだ。
私たちの他に4人男の人たちが乗ってきた。
彼らはニューポートから来ていて、残り二日の滞在ということだった。
当然、既にいろんなポイントで波乗りして残り時間も少ない彼らが
ポイント選びの主導権を握ることになる。
アルマンドと何やらどこに行くかを話し合っていて、
それをただ聞いているしかなかった。
小さめのとこお願いします!
なんてとても言える雰囲気ではない。笑
高い塀に囲まれたサーフキャンプを出発し、
町に下りて、大きな道にでて、そこから側道に入った。
ちょっとしたジャングルのようなところを進んでいく。
昨夜の大雨の影響で、未舗装の道にはそこらじゅうに大きな水溜り。
いくつかの曲がり角を曲がって
最初のポイントにたどり着いた。
まずはチェック。
みんな似たような体格で、どれが旦那だかわからない笑
肝心の波の方はこんな感じで。
風があっておらず、移動しようということで
すぐまた出発。
次に見たのがこちら。
一番サイズが小さいというポイントだ。
確かにサイズは小さいけど、風が合っていない。
残念。
そしてまた移動。
ここも風くらってるけど
速攻準備を初めたニューポート軍団。
ということでここに決まり。
私は、、
とりあえず写真撮ります。笑
旦那、サリナクルス1stラウンド。
いってらっしゃい!!
この写真左の3人がいるところの岩の辺りに強烈な流れがあるようで
なかなか先に進めない様子。
自分が入る時のためにエントリーはしっかりチェックしておく。
周りを見渡すとそこらじゅうにサポテンが。
そして砂丘のように広大なビーチ。
良い波!とは言えないかもしれないけど
こんな感じでピークからインサイドまで乗りつないでいた旦那。
300mくらいは乗ってると思う。
このコンディションの中、一番良い波をつかんでいたのは
こちらの彼。
1時間もしないうちにみんな上がってきて、
全員ぐったりしている。
見た目以上に流れがきつく、パドルを強いられる
タフなコンディションだったようだ。
そんなこちらを後にし、
再び。
最初に見たポイント。
だいぶ落ち着いたように見える。
ここは数々のムービーにも登場しているポイントで
コンディションが整うとテイクオフからインサイドまでずっとチューブ、
そんなポイントらしい。
多分、ニュポート軍団、ここでやる機会をずっと伺っていたんだろう。
しかし整いきらず、ということで
さっき見た小さめポイントに。
こんなコンディション。
さっきのとこよりもサイズは小さい。
風も弱くなってきた。
時間は夕方。
ここで入らなければ今日はもう入れない。
さっきのラウンドで、炎天下にさらされて干からびそうだったので
やるかやらないか、というよりも
水に浸かりたい。という気持ちが大きかった。
旦那にどうする?と聞かれて
「入る。」と即答!
すぐに着替えて板の準備、と思ったら
アルマンドが「入るの!?」と聞いてくる。
「うん、やるよ~」というと
申し訳なさそうに私の板を指さして
「実はさっき屋根につんでいた時に誰かがロープの金具を投げて
それが板にあたっちゃったんだ。。」って。
え~泣
薄いコットンのケースから出してみると
確かにボトムにボッコリ穴が2か所も。泣
誰だ~金具投げたやつ~~!笑
まあでも、なっちゃったものは仕方ない。
とは言ってもリペアテープを部屋に忘れてきてしまったので
穴をふさぐ術がなく、
せっかく入る決断したのに、まさかの板壊れて入れないとか残念すぎる~泣
と思っていたら、別のグループのガイドがテープを持っていて
それでちゃちゃっとふさいでくれた。
よし。
これで入れる!
アルマンドは申し訳なさそうにしていたけど
オッケーオッケー大丈夫だよ、と笑って海へ向かった。
このポイントも岬沿いに岩場の浅いところを歩いてエントリーするのだが
潮が上げ始めていて岩場周辺も深くなっていた。
旦那の後を慎重についていく。
あるところまでくると腰くらいの水深で、そこでセットが入ると
一気に肩くらいの深さになってしまい、ふんばることができず岩の方へ流されてしまう。
旦那はもっと先まで進んでいる。
ここまで来い!という声が聞こえるけど
ここを超えるのがしんどい。
私が海でこわいなーと思うことの一つが”強烈な流れ”。
自分の力ではどうにもできない強い流れを感じると
生命の危機を感じてしまうのだ。
大げさだと思われると思うけど
流れに関しては色々とトラウマが…。。
そんなわけで、ここを超えるのは無理と判断した私は
そこからパドルアウトすることにした。
そこからショルダーの方へ向かってフルパドル!
良いタイミングで出れたようでセットはくらわずに済んだ。
アウトサイドではオーバーヘッドのチューブセッションが繰り広げられている。
外から見ているのと入るのではやはり全然景色が違う。
私はミドル手前の落ち着いた場所で待つことにした。
しばらくはみんなが乗っているのを見て。
旦那もインサイドまで良い波に乗っていった。
誰も乗っていない波がちょうど自分のところに来たので
パドル開始。
カリフォルニアでだいぶ慣らしてきたとはいえ
自分にとっては久しぶりのチャレンジサイズだったので
緊張した。
緊張してたので、正直どんな風に乗ったかよく覚えていないけど
とりあえず何本か乗れた!!
最高!っていうような感覚ではなかったけど
もう今日は入れたこと、それだけで十分だ。笑
早々に疲れて上がり、みんなのサーフィンを眺めていた。
ジョンやジェイクも入っていた。
みんな上手。
みんなが大きなラインでながーく乗っていくのを見ているだけでも
楽しかった。
旦那もあがってきて、「がんばったね!」と
励ましの言葉をいただき。
大満足。笑
ニューポートクルーもそれぞれ良い波に乗って上がってきた。
風がやんで、もう少しだけサイズが下がってくれたら
私も最高の波に乗れる気がする。
そんな予感を胸に、宿へ戻った。
部屋に戻り、夜にはちょっと冷たいシャワーを浴びて
いると、ディナーができたよ、と声がかかる。
食堂へ行くと、既に数人がビールを飲みながら食事をしていた。
挨拶をかわしつつ空いている席につくと
またすぐに料理が運ばれてきた。
チキンの胸肉と、玉ねぎパプリカ、エビのホイル焼き。
そこに、やはり豆のペーストと、サルサソース、トルティーヤ、
キャロットライス、メロンのフレッシュジュースなどが用意されていて、
それぞれに好き食べ方で。
これだけでも十分な量がある。
だけど、脂っこくないし、味付けもシンプルなので
多分ヘルシー。
そしてやっぱり美味しい。
今夜はビールで乾杯だ。
昨晩は気分どんよりでとても飲む気になれなかったけど、
今日は海にも入ったし!
乾杯!!
くぅ~~!
しみるねぇ~~
ビールは冷蔵庫から勝手にとっていくスタイル。
何をいくつ飲んだか、自分でノートに記録していく。
この日は3本。
明日は6時に朝食、6時半に出発だって。
アルマンド隊長が言っています。
が、が、がんばります。。
今日もつかれた~
石造りの重厚感たっぷりの部屋、
昨晩はとにかく気分どんよりで、
薄暗いこの部屋が牢獄のように思えたが(笑)
今日は昨日よりだいぶましに感じた。
だんだんこの部屋を好きになれるのだろうか。
(一応言っておくと、清潔だし、そこそこ広くていい部屋なんですよ。)
そんなことよりも、気になるのは
明日はどこに連行されるのだろうか。
これに尽きる。笑
asa
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