この旅での波乗りもいよいよ最後。
最後だからということで、デイビッドが私たちだけで連れていってくれることに。
向かったのはやっぱりウサギ岬。
少し風が入っていてサイズも下がったせいか、
誰もいない。
しばらく旦那との貸し切りタイムを楽しんで、
少し人が増えてきた頃にさくっと上がった。
まだ時間に余裕はあったけど、
宿に戻ってパッキングをしなければ。
この10日間。
どのくらいの時間をここで過ごしただろう。
ここの波、陽射し、砂、サボテン。
ここで出会った人たちの笑顔。
変化していった自分の気持ち。
全てがかけがえのない時間だった。
ジョンが「シバタマウンテン」(笑)と命名した山をバックに。
最後なんで、記念写真もちゃんと撮って。
これは来年の年賀状かな?笑
宿へ戻る途中、おじさんからココナッツを買って。
宿に戻り、
iphoneから少し感傷に浸れそうな曲を流して歌いながら荷物をまとめ、
最後のシャワーを浴びて。
ランチを食べに食堂へ。
メキシコ料理、今までも好きだったけど、もっと大好きになった。
毎日毎日ほんとうに美味しいごはんをありがとうございました。
ひとつひとつを味わって、
感謝していただいた。
初日のどんより気分も、このおいしいごはんのおかげで
だいぶ救われたっけなぁ。
ビールのチェックリスト。
日に日にビールの数が増えていたんだ。笑
日に日にビールの数が増えていたんだ。笑
食べ終わってからもデイビッドと話したりしながら
迎えが来るのを待って。
最後にサンディエゴクルーに会いたいなーと思ってるんだけど、
姿が見えない。
デイビッドに彼らはどこ行ってるのか聞いたら
「昨日帰ったよ。」
って。。
え。。。
あのチューブセッションの後帰っちゃったんだ。
っていうか滞在日数少なっ!笑
ほんとに週末だけのショートトリップだったらしい。
あぁ、ビルおじさんやオースティン達と最後に会いたかったな。
挨拶もできなかった。
なんだかすごくさみしい。。
でも、きっとまたどこかで会える気がする!
エンシニータスかどこかで。
きっと。
そしていよいよ私たちもここを去る時間。
荷物を持って表にでてデイビッドやアルマンドと挨拶をしたら
ぐっとこみあげるものが。
今回は泣かないって思ってたのに。
そこへちょうどカーラも子供たちと一緒にやってきて、
そのやさしい笑顔に
もう、私はまともに挨拶もできないほどになってしまって。
唇をかみしめて、ぎゅっとハグをした。
サングラスで涙を隠してタクシーに乗り込み。
毎日ガイドしてくれたアルマンド。
さようなら!
どうもありがとう!!!
不安いっぱいでここに来たあの時、
たった10日間でこんな気持ちになるなんて思わなかった。
ここで過ごした時間、みんなのやさしさ、ずっと忘れないよ。
車のドアを閉めると、タクシーはすぐに出発した。
しばらくしても涙は止まらず、
旦那がそれに気づいて
「そんなに!?」ってちょっと笑ってる。
私も、なんでこんなに泣いてるんだろ、って
笑っちゃう。
だけど泣いちゃう。
もうとまんない。笑
びしっとヘアスタイルのきまったタクシードライバーのおっちゃんは、
結構とばす人で、
くねくねの道も超高速でぶっとばしていく。
超高速で流れる景色を眺めながら
ここでの日々に思いを馳せて。
思い出に浸りながらも、空港が近づくにつれて
帰路への不安が募る。
メキシコシティでの恐怖のトランジット。
今回乗り換えの為に私たちにあるのは
約1時間。
このミッションを成功させるにはとにかく
この最初の国内線に予定通りに乗ること。。
約2時間で空港に到着。
この時点でまだ時間に余裕はある。
荷物を預けて、お土産を見たり
ビールを飲んだり。
のんびり過ごしていたんだけど、
フライトの時間が近づいているのに、全然案内されない。
まあ、少しくらいの遅れは想定内だからびっくりもしないけど、
待てども待てども呼ばれずに
無情に時は過ぎ。。
50分近くが過ぎたころにようやく案内された。
乗り換えの為の時間は1時間。
50分の遅れで残りは10分。
もうぜったい無理じゃん。笑
今夜中にLAまで行ってそこで一泊して
翌日帰国の便に乗る予定だったんだけどなぁ。
とりあえず、不安なまま飛行機に乗り込んだ。
メキシコシティについたのは、
21:00。
私たちが次に乗るはずの便は21:12。
ひとまずインフォメーションカウンターにダッシュして
チケットを見せて説明するも、
その便ならもう行ってしまいました。
って。
せめてこの便が遅れるか、待ってくれていたら、と思ったんだけど。。
っていうか、あと12分あるけど、早く出発することもあるんだね。笑
いやー、恐るべしメキシコシティ。
私はなんだか力が抜けて、
地べたに腰を下ろした。
右のサーファーのおじさんも、LA行きを逃したようで。
同じ境遇の人がいるだけでちょっと安心する。笑
交渉の結果、とりあえずチェックインカウンターに行ってくれとのことで、
またこの重たいボードケースを持って巨大な空港内を移動。
メキシコシティ空港、、、やはり帰りもぐったりです。笑
カウンターで旦那が状況を説明すると、
とりあえず今夜の便はもうないので、
明日の朝の便に振り替えますと。
とりあえず、宿だけ用意してもらいたいと思ってたんだけど、、
「私どもの過失ではないので
宿の手配は自分でするか、空港内で寝ててください。」と。
いやいやいや、どう考えても前の便が遅れたからでしょ!
って言っても、全然だめで。
全然納得いかないんだけど、
諦めることにした。
この時点でもう23時くらいで。
これから宿探すつったって、このでかい荷物持ってどうすんのよ~。
もう空港内で寝てようかと思ったけど、
やっぱり荷物が邪魔だし。
それに、ここはメキシコシティ。
いくら空港内とは言ってもそんな無防備な姿
安心できないし。
せめて荷物のチェックインだけでもさせてくれたら良かったのに、
それもだめだっていうし。
とりあえず私は荷物の番をして、
旦那が眠れそうな場所を探しに行ってくれた。
しばらくして戻ってくると、
ホテルの出張所がまだやってるから行ってみよう!と。
ずるずるとボードケースをひきづりながらそこまで行って、
ちょうどLAで泊まる予定だったholiday innの出張所があったので
そこに決めた。
自腹っていうのが悔しいけど、
もう安心して寝れればなんでもいいや。
タクシー乗り場に行くと、ホテルのリムジンバスが来ていて、
ドライバーさんが、ボードケースを持ってくれて。
やっと解放された~!
10分くらいでホテルに到着。
このお部屋に一晩。
ただ6時間くらい寝るだけなのにこんなに綺麗なホテルでもったいない。
しかし、ここからまた長旅だから、いいベッドで寝れるのはありがたい。
この設備。
ものすごく贅沢な気分。
しかも、
お湯のシャワーもあって。
10日ぶりのお湯シャワーを満喫!
シャンプーしてもしっかり流せるし、お湯シャワー最高。
ほんと、お湯シャワーって最高!!
これによりだいぶ疲れが抜けた。
疲れが抜けたと同時にお腹がすいた。
そういえばお昼以降何も食べていなかった。
こんな遅い時間でレストランなどはもちろん閉まっているので、
深夜のルームサービスを頼んでみた。
ボリュームのあるサンドイッチとコールスロー、ポテトにピクルス。
いやー、美味しかった。
お腹も満たされて、
いよいよ就寝。
ふかふかのベッドでぐっすり眠って、
翌朝7時前には出発。
空港まで送ってくれたバスのおじちゃん。
朝からよくしゃべる人で、
スシの話とか、独立記念日の話とか、
色々しゃべりながらの楽しいドライブだった。
good luck!
and hope see you again here!
と言って送り出してくれた。
このおじちゃんが良い人だったおかげで、
思いがけずの短いメキシコシティの滞在も
良い思い出として幕を閉じた。笑
昨日と同じチェックインカウンターで、
まずは荷物を預けて。
朝食をとろうと
広い空港をうろうろ。
時間にはたっぷり余裕がある。
かわいいお土産屋さんも見つけて
念願の、メキシコらしい民芸品もゲットできた。
トラブルによる滞在だったけど、
結果、かわいいお土産買えたから、
ゆっくりできて良かったね~
なんつって、すごい単純な自分。笑
時間通り、LA行きの便に乗って
Tシャツは汗でびしょびしょじゃないし、
喉の奥で血の味もしてない。笑
いよいよほんとうにさよならメキシコだ。
飛行機の中は爆睡で、
気づいたらアメリカ。
ここでも、やっぱり荷物は出てくるから
大荷物を持ってターミナルを移動。
この動きは去年と同じなので、
若干慣れたけど。
まあ疲れます。
そして、見慣れたシンガポールエアラインのカウンターにたどり着くと、
既に長蛇の列。
まあ時間には余裕があるから大丈夫でしょ、
なんて言いながら
最後尾に並んでいると、
スタッフの方が何やらプリントを差し出してくる。
そこには
”フライト遅延のお詫び”
とある。。
そして説明してくれた。
「エンジントラブルの為、今日のフライトはキャンセルです。
明日の便に変更になります。
宿をこちらで用意することもできるし、
近くに家があるなら帰っても良いです。」
ぽかーん。。。
空いた口がふさがらない。笑
あぁ、ここまで来れば安心、と思っていたのに。
まさかのここで、、、
まあしかし、こればっかりは仕方がない。
帰国日が一日遅れるので仕事の調整をしなくてはならない。
みんなに迷惑かけちゃうなぁ。
と思いながらも、
宿を用意してくれるってのがすごい嬉しくて。笑
しかもご飯もついてるって。
不謹慎ながらもちょっと楽しくなってきちゃって。
ただ、チェックインするためにこの列に3時間も並んだのは結構きつかった。
そんな中で、目の前にいかにもサーフィンがうまそうな男の子がいて、話をしたら
サンクレメンテローカルのkei kobayashi君で、
一緒に写真を撮ってもらった。
試合に出るために日本に行くとのことだった。
これからきっとますます活躍していくのだろう。
応援しています!
そしてとりあえずチェックインを済ませ、荷物を預けて。
このお姉さんにぞろぞろとついていって、
バスを待ち、ホテルに到着してからも、チェックインの長蛇の列に並び、
今日一日、ほとんど待つことに費やしている。
既に時刻は夕方。
早めの夕飯を食べて、wi-fiの繫がるロビーで仕事の連絡を。
あとはすることもなく、部屋で本を読んだりしてのんびり過ごした。
素敵なお部屋に泊まらせてもらって、ありがたい。
旅にトラブルはつきもの。
何か盗まれたり、命の危険があるわけじゃなければ、
そんなトラブルもまた面白い。
最初はまた足止めか、、
と思ったけれど、
結果的には思わぬボーナスをいただいたような気分になっていた。
そして翌日のお昼頃、
ようやく無事に成田へ向けて発つことができた。
成田に到着して、
コバヤシ君や、同乗していた人達と
お疲れさま、と別れを告げ、
皆それぞれの方向へ。
外は土砂降りの雨。
サリナクルス到着時のことを思い出す。
愛車のVOLVO240に荷物を積み込み、
ワイパーフル稼働で首都高を抜けて八王子へ。
店に着くころには雨も落ち着いていて。
荷物を降ろし、家についたら
まずは風呂。
去年も紹介したとおり、
(我が家の風呂情報なんてどうでもいいと思うけど笑)
我が家の風呂は昭和のアパートスタイルのせまい風呂なのだが、
その風呂がものすごく贅沢に
ありがたく感じられる瞬間だ。
結果的に17日間もお休みをもらって、
社会復帰できるのだろうか、という心配をよそに
、17日分の溜まっていた納品によって
翌日からぱきっとしゃきっと働かせていただきました。笑
そしてこのブログも
のんびり書いていたら
終わるまでに3か月もかかってしまった。
3か月も経つと、忘れてしまっていることもあるけど、
その時の感情とかは良く覚えているもので
書く度に思い出して
もう一度旅をしたような気分でした。
無条件に楽しかったカリフォルニアから、
最悪な気分のメキシコ初日、
そこからはひたすら同じように、波と、自分と向き合う日々が続くんだけど、
同じ日も、同じ波、同じ自分も二度となくて、
同じように毎日を過ごしていたからこそ、
自分の心の変化がよくわかって、
どんな環境も、
自分の心の在り方次第で
地獄にもパラダイスにもなるんだってことがよーくわかった。
こんなことは日常でも気づけるはずなんだけど、
非日常の中で、毎日同じ環境で波と自分と向き合う時間があったからこそで。
あぁ、やっぱりサーフトリップは面白い。
次はどこへ行こうか。
最後に。
今まで以上に長~~いこのブログを(笑)最後まで読んでくれて
どうもありがとうございました。
そして、今回も素晴らしい旅をサポートしてくださったgeekout細田さん、
どうもありがとうございました。
それでは
また次のトリップで会いましょう。
asa
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